みずたま

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べき思考をやめる2つの方法「べき」を捨てて気持ちを軽くする

 

心理学に学ぶ”べき思考”から自分を解放する2つメソッド

べき思考のデメリット

「~でなければならない!」という【べき思考】を多くもっているほど、生きるのがしんどくなります。自分をいじめるようなルール(=~しなければならない)を、たくさん抱えてしまうと重荷に押しつぶされてしまうからです。

すると以下のようなデメリットに苦しむはめになります。

  • やる気が激減する→生産性が低下する→成果の質が低下する
  • 「やりたいこと」をする時間が激減する→ストレスが増える
  • 他人に「~すべき!」を押し付けることで人間関係が悪化する
義務化するとやる気が激減してしまう

ランニングの得意な友人曰く「苦しくなった時点でその日は走るのをやめる」ことが、ランニングを年単位で継続するコツだそうです。反対に、「苦しくても3キロは走るべき」と考えてしまうと、やる気が激減し、三日坊主になってしまいます。

「すべきかどうか」より「やりたいかどうか」
  • 「今何をしたら一番楽しいだろう?」
  • 「どうやったら辛い我慢をせずに目標を達成できるだろう?」

と考える方が遥かにお得です。好きこそ物のじょずなれだからです。大抵のケースでは根性論はうまくいきません。

「すべきか否か」ではなく、「したい/したくない」を基準に行動すると成果を挙げやすくなります。無理が無いですし、継続しやすいからです。

自分の価値観を他人に押し付けると人間関係に悪影響が出る

「デートでは男性がお金を支払うべきだ」というのは、その人が勝手に採用したルールです。相手も同じ考えとは限りません。にもかかわらず、相手を尊重せず、自分のこだわりを押し付けると、2人の関係性はなかなかうまくいかないでしょう。

べき思考を手放すのは意外と簡単

そして、まずはどうか、ご安心下さい!

べき思考は、自分で勝手に決めたルールにすぎません。法律や校則とは違い、「なんとなーく、自分で決めてみた!」、オリジナル・ルールです。

たとえば「毎朝5時に起きるべき」という考えは、国や企業が制定した決まり事ではありませんよね。

人は自分の思考をある程度選択できます。

「毎朝7時に起きよう」というアイデアを選び取れば、それで解決ですね!

役立つ”べき思考”もある

ところで、もちろん、必要な「べき思考」もあります。

例1:役に立つ”べき思考”
  • 定期的に健康診断を受けるべきだ
  • 犯罪を犯さないべきだ

多くの”べき思考”は「百害あって一利無し」

例2:デメリットだらけの”べき思考”
  • 年収1、000万円を達成すべき!
  • ダイエットで最低でも10kgは体重を落とすべき!

これらのべき思考は一見すると役に立ちそうです。しかし、上例のような、自分を束縛する考え方は、大抵の場合、自分を苦しめる大きな要因です。

確かに今使っている自分ルールがうまく機能することもあります。

例えば筆者は「うまくいくかどうかは原則、無視して、とりあえず行動すべき」という自分ルールを採用しています。これは便利です。とりあえずやり始めてみて、走りながら考える方が、少なくとも仕事の世界では、とても効果的だからです。

自分から苦しみを求めない

でももし、自分で自分を虐待するような、自爆的なべき思考ならば、一刻も早く、捨ててしまった方がお得ですよね!

方法①メリット・デメリット分析

  1. 紙に自分を苦しめているべき思考を1個書き出します
  2. その自分ルールのメリットを思いつくだけ挙げます
  3. その自分ルールのデメリットを思いつくだけ挙げます

もし、メリット・デメリット分析の結果、明らかに、デメリットの方が優勢ならば、自然とその考えを捨てたくなります。自己説得しているわけですね。

方法②実験

自虐的なべき思考のかわりに、もっと物事がうまくいきそうな、新しい、べき思考を用意します。そして新思考の効果を、行動実験でテストしてみます。

もっと生活が豊かになるルールを発案する

例えば、「(×)睡眠時間を削ってでも勉強すべき」という考え方が自分を痛めつけているとしましょう。

そこで新たに、もっと気持ちが軽くなるようなルールを考案します。

例えば「(〇)健康第一!1日7時間は眠るべき」という代案はいかがでしょうか?

役立ちそうですよね。

そもそも、睡眠時間が少ないと学習効率は大幅に低下しますからね。

行動実験で新たなルールの有効性を検証する

「(〇)健康第一!1日7時間は眠るべき」を1週間程度、実践してみましょう。結果、気持ちが前向きになったり、やる気が増えて、より生産的になれば、新思考を採用してしまえばいいだけですよね。

まとめ

自分を追い込むようなルールの多くは、予想に反して、逆効果です。役に立たない「~すべき」は、どんどん捨ててしまいましょう。

そうすれば下記のような、良い変化を実現できます。

  • やる気が出る
  • やりたいことを優先できるようになる
  • 他人を尊重し、良好な人間関係を築くことができる